古い日記
2007/12/16

音楽を聴きながらコーヒーを飲む。砂糖もクリーミングパウダーもたっぷり入ったコーヒーを飲みながらビートルズを聴く。そのうちお腹が空いてご飯を炊く。出来合いのポテトサラダと海苔の佃煮をおかずにどんぶり2杯を平らげる。食後に一服。寒いけど窓を開けてちょっとだけ換気。

2007/12/17

渋滞にはまっていた。奇妙な渋滞だった。自分の車の前には何台もの車が連なっていた。そのどれもが同じ車。同じドライバー。同一人物。運転手は全員自分だった。
突破口は必ずある。ため息まじりの排煙と消えないブレーキランプを見つめながら、そう自分に言い聞かせた。
自分を走らせることができるのは自分しかいない。そんなふうにも思ってみた。だけど、脳みそまでは伝わらなかった。心が疲れただけだった。
そのうち考え方がスマートになった。渋滞なんてよくあること。慌てることはない。気ままに行こう。空には星が輝いている。

2007/12/21

愛だ恋だと言う前にほんのりエッチな週末を期待してみる。朝も夜も満員電車に揺られながら宮部みゆきの『火車』を読んでいた。ストーリーが佳境に入ったせいで目を潤ませながら読みふけった。体は楽じゃないけど、案外空いてる時より本の世界に集中できる気がした。

2007/12/23

駅前で鉄の背骨かというくらいしゃんとした女と視線が合ってドキッとする。どことなく上品で、妖艶で、とにかく強烈な眼差し。ただ、印象にハッピーがない。そういう女と毎日のようにすれ違う街の、テレビもゲームもないこの部屋で、ひとりクリスマスを迎える。本当はちょっとやりきれないものがあるんだけど、小指の付け根の辺りに刻まれた嘘を信じてやり過ごしてみる。風になびく洗濯物や、誰かの無関心にあくびなんかしながら。

2007/12/24

真っすぐ行くと歯医者さんがあって、そこを右に曲がると北口に出られますよ。小綺麗で可愛い人だった。ハッピーな香りが漂っていた。

2007/12/31

雲が流れて風に吹かれて長く険しい暗闇を抜けるような日々が過ぎて行った時、僕らを包むものは愛だから、目の前に広がるものは愛だから、辛くて苦しくて悲しかった頃の自分に頭を下げて会いに行きたい。あなたのお陰で今の僕があります。あなたの恐怖や怒りや涙のお陰で今の僕があります。これからの僕があります。

2015/8/9

昔書いた日記を読み返して、ろくでもない気分になる。

コメント

yanaka
2015年9月20日0:23

絵、かっこいいですね

ホリペン
2015年9月20日0:37

嬉しいです。ありがとうございます。

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